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芥川第三回目

原文)「盗みて負ひていでたりけるを」
(現代語訳)業平が女御のもとから高子を盗み出して、背負って逃げられたのを
(原文)御兄人堀河の大臣、太郎国経の大納言、まだ下ろうにて内へまゐり給ふに」
現代語訳)(高子の)兄の堀河の大臣基経と太郎国経n大納言が、まだ身分も高くなく、宮中に参りなさる時、
(原文)いみじう泣く人あるをききつけて、とどめてとりかへし給うてけり。とどめて→牛車をとめて。

 (現代語訳)たいそう泣いている人がいるのを聞きつけて、牛車をとめて妹の高子を取り返されたのであった。
 
(原文)「それをかく鬼とはいふなり。」
(現代語訳)それを鬼と言うのであったなあ。
(原文)「まだいと若うて、后のただにおはしける時とや。」
(現代語訳)高子がまだたいそう若くて、后が普通の身分であった時のこととかいうことだ。

問い。女を連れ出したがその女を鬼に食われてしまった男の心情を説明せよ。
(答え)周囲の状況から、簡単に自分のものとすることができなかった女を、暗闇を利用して、連れ出し、芥川の辺まで逃げて来て、女を蔵の中に押し込め雷雨や追っ手から女を守りぬいた。そして男はやっとこれから、希望通り、女と一緒にくらせると思って、朝を 迎える。しかし、女の姿はどこにもない。男のこれまでの期待と希望は、じだんだを踏んでくやしがり、 悲しみに変わり、それは、また、露を何かと尋ねられた時にあの露のように消えてしまえばよかったの にという後悔に変わっていった。